代替屋

⑨渋谷焼き鳥屋台

渋谷駅周辺を歩いていると焼き鳥屋が多くあり、炭火焼きの良い香りに誘われる。その中でも道玄坂にある「うなぎ・焼鳥 渋谷森本」は最古参で創業1948年、戦後ヤミ市があった時代に屋台から始まったそう。ちなみに鶏つくね串の発祥の店なんだとか。

戦前、戦後の渋谷駅の付近には、焼き鳥屋台が軒を連ねていたそうだ。当時は貧しく物資も十分でないから、鶏の正肉はなかなか用意できず、臓物や雀肉などその他の肉で「代替」していたという話もある。そしてその焼き鳥屋台の周りにはおこぼれを預かろうと犬が集まっていたらしい。ちなみに時代は少し異なるが、あの忠犬ハチ公も焼き鳥屋台に通い肉を貰っていて、死後解剖されたハチ公の胃の中から焼き鳥の串が見つかったそうだ。

うなぎ・焼鳥 渋谷森本

リサーチ日記

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高度に都市化された渋谷周辺を舞台に食材や調理法を代替して作る「代替」料理を創作、実食可能な体験型パフォーマンス作品へ

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