代替屋

代替屋について

近代以降の日本食文化を構成する重要な要素である「代替」をコンセプトに、バイオテクノロジーによって生まれた食材等を用いて、食べること、そして生きることについて探求するプロジェクト。大都市としての特有の生態系をもつ渋谷を舞台に食に関する文化・歴史のリサーチを行い、本来の食材や料理法を代替して作る料理を創作。参加者が実際に食することのできる体験型パフォーマンス作品の発表を予定。プロジェクトを通じて、本物と偽物、自然と人工、善と悪といった二元論を超えて、代替できない個々人の「人間らしさ」を検討する。

協力者

本作は、シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]「アート・インキュベーション・プログラム」の一環として制作されます。

CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」とは
CCBTのコアプログラムのひとつである「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムです。
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続・代替屋 参考文献

  • 日本記号学会編「食の記号論—食は幻想か?」(叢書セミオトポス15) 新曜社、2020年
  • 上原善広「被差別の食卓」新潮社、2005年
  • 石川伸一「「食べること」の進化史 培養肉・昆虫食・3Dフードプリンタ」 光文社、2019年
  • 日本ヴィーガン協会監修「ヴィーガンレストランガイド 東京」JTBバブリッシング、2021年
  • 西江雅之「「食」の課外授業」平凡社新書、2012年
  • 湯澤規子「「おふくろの味」幻想 誰が郷愁の味をつくったのか」光文社、2023年
  • 遠藤哲夫「大衆めし 激動の戦後史ー「いいモノ」食ってりゃ幸せか?」筑摩書房、2013年
  • 林陸朗/東京にふる里をつくる会 署「渋谷区の歴史 」名著出版、1978年
  • 橋本健二 /初田香成 著 編集「盛り場はヤミ市から生まれた」青弓社、2013年
  • 石榑督和「戦後東京と闇市」 鹿島出版会 、2016年
  • 斎藤美奈子「戦下のレシピ 太平洋戦争下の食を知る」 岩波書店、2015年
  • 内山昭一「昆虫食入門」平凡社、2012年
  • 内山昭一「昆虫は美味い!」新潮社、2019年
  • 内山昭一監修「食べられる虫ハンドブック」自由国民社、2019年
  • 内山昭一「新装版 楽しい昆虫料理」ビジネス社、2021年
  • 水野壮「昆虫食スタディーズ ハエやゴキブリが世界を変える」化学同人、2022年
  • ジーナ・ルイーズ・ハンター著 龍 和子訳「昆虫食の歴史」原書房、2022年
  • マリー=クレール・フレデリック署 吉田春美訳「発酵食の歴史」原書房、2019年
  • 佐藤洋一郎「食べるとはどういうことか」勉誠出版、2022年
  • 森昭彦「食べられる草ハンドブック」 自由国民社、2021年
  • 亀田龍吉 「野草のロゼットハンドブック」文一総合出版、2012年
  • 浅井元朗「身近な雑草の芽生えハンドブック 改訂版1」文一総合出版、2019年
  • 浅井元朗「身近な雑草の芽生えハンドブック 2」文一総合出版、2016年
  • 近田文弘監修「花と葉で見わける野草」小学館、2010年
  • 新田理恵「薬草のちから 野山に眠る、自然の癒し」晶文社、2018年
  • 岡田恭子「食べる野草図鑑」日東書院、2013年
  • 菱山忠三郎「身近な野草・雑草 ワイド図鑑」主婦の友社、2010年
  • 山下智道「野草がハーブやスパイスに変わるとき」山と渓谷社、2023年
  • 瀬尾一樹「やけに植物に詳しい僕の街のスキマ植物図鑑」大和書房、2020年
  • Michikusa「道草を食む 雑草をおいしく食べる実験室」CCCメディアハウス、2023年
  • 藤井義晴「ヘンな名前の植物 ヘクソカズラは本当にくさいのか」化学同人、2019年
  • 小島正美編「誤解だらけの遺伝子組み換え作物」エネルギーフォーラム、2015年
  • スティーブン・M・ドルーカー 著 守 信人訳「遺伝子組み換えのねじ曲げられた真実 (私たちはどのように騙されてきたのか?)」 日経BP 、2016年
  • 小林雅一「ゲノム編集からはじまる新世界 超先端バイオ技術がヒトとビジネスを変える」朝日新聞出版 、2018年
  • エマ・マリス署 岸由二・小宮繁 訳「「自然」という幻想 多自然 ガーデニングによる新しい自然保護」草思社、2018年
  • 野口勲「タネが危ない」日本経済新聞出版社、2011年
  • 小林宙「タネの未来 僕が15歳でタネの会社を起業したわけ」家の光協会、2019年
  • 椎名隆/石崎陽子/内田健/芽野信行 署「遺伝子組換えは農業に何をもたらすか 世界の穀物流通と安全性」ミネルヴァ書房、2015年
  • 藤原辰史「稲の大東亜共栄圏: 帝国日本の〈緑の革命〉」吉川弘文館、2012年
  • 藤原辰史「[決定版]ナチスのキッチン: 「食べること」の環境史 」2016年
  • 藤原辰史「戦争と農業」集英社インターナショナル、2017年
  • 藤原辰史「食べるとはどういうことか 世界の見方が変わる三つの質問」農文協、2019年
  • 藤原辰史「分解の哲学 腐敗と発酵をめぐる思考」青土社、2019年
  • 湯澤規子/伊丹一浩 /藤原辰史 編署「入門 食と農の人文学 」ミネルヴァ書房 、2024年
  • 枝元なほみ「捨てない未来 キッチンから、ゆるく、おいしく、フードロスを打ち返す」朝日新聞出版、2022年
  • マーヴィン・ハリス著 板橋作美訳「食と文化の謎」 岩波書店 、1988年
  • 竹内昌治、日比野愛子「培養肉とは何か?」岩波書店、2022年
  • 森枝卓士「アジア菜食紀行」講談社、1998年